
こんにちは、タツです。
平日はサラリーマンをしながらゲストハウスを巡っています。
ー「何が楽しいの?」
あるときそう聞かれたときにはっきり答えられなかった時のことを思い出しました。
日々ゲストハウスを巡りながら、何に惹かれているのか、何を求めて巡っているのか、今日も変わらずドミトリーベットの上で真剣に考えてみました。
ゲストハウスってなんのためにあるのかな
ゲストハウスは何のためにあるの?
端的に言えば宿泊施設です。
でも、その存在意義はそれぞれの見方や立場によっていろいろあると思います。
例えば、ゲストハウスを建てることを、地方の行政の立場で宿泊施設充実させて観光客をたくさん呼ぶための手段としていることがあります。
そして、街を盛り上げるという目的達成のため、ゲストハウス事業を進めるオーナーさんを補助金という形で資金援助することもあります。
一方で、ゲストハウスを立ち上げるオーナーの立場になると、ゲストハウスという存在自体が目的になることだってあります。
つまり、ゲストハウス開業を目的に頑張ってきた人のゴールになります。
各地からいろんなゲストが集まって、いろんな話をしながら食卓を囲み、笑顔溢れるそんな空間を目指すオーナーさんだってたくさんいます。
ゲストの立場で見れば、次の行先に向かうための単なる宿泊の手段になることもあれば、旅行の目的をゲストハウスに行くことにする人だっています。
ゲストハウスはいろんな思いが集まる場所だと思うんです。
東京都内のゲストハウスに泊まって思うこと
日頃、東京都内のゲストハウスを泊まり歩いてる中で、必ず他のゲストに聞くことがあります。

なぜこのゲストハウスを選んだの?
東京都内の宿泊施設はオリンピックに向け飽和状態です。
民泊新法施行の煽りを受けて、民泊からホテルや簡易宿所へシフトしての運営が急増しています。
無数の宿泊という選択肢の中からこのゲストハウスを選んで、泊まること決めた理由を必ず聞くようにしています。
「安かったから」
「駅から近かったから」
「予約サイトで一番上に出てきたから」
「HPが見やすかったから」
「英話が通じるスタッフがいるから」
聞いてみるとほんとにいろんな理由が集まってます。
特に理由もないという人だってたくさんいます。
価格で比べると、ビジネスホテルやカプセルホテルの方が安い時だってあります。
同じ値段でもっと便利なホテルや多数の言語対応のスタッフが常駐してるところだってたくさんあります。
ー都内のゲストハウスに集まるゲストたちの目的意識は薄い
あくまで東京都内で30軒近くのゲストハウスに泊まって思う私の主観です。
ネット環境の中で求める条件に沿ってリスト化されて、上位にきて偶然選ばれたにすぎないと私は思います。
もっと良い場所が見つかれば直前でもキャンセルし、隣の宿に場所を変えることだって便利な世の中では当たり前なのでしょう。
安ければ安いほど良いという人に「隣のゲストハウスの方が安いからキャンセルする」と言われても引き留める理由なんてありません。
東京都内という便利すぎる地域だからこそ、代替性が高い選択肢の中にゲストハウスが埋もれているんだと思います。
ゲストハウスに泊まる目的って
ゲストハウスに泊まる目的ってなんだろう。
私はゲストハウスでオーナーさんや他のゲストと出会い、同じ空間で時間を共有し、その瞬間しかない唯一無二の体験に心を惹かれ、ゲストハウスを巡りはじめました。
無数の選択肢があるなかで、自分はどうしてこのゲストハウスを選んだんだろう・・・。
「値段」
「口コミ」
「場所」
「写真」
「開業ストーリー」
いろんなフィルターを通ってこの場所を選んでるはずなんです。
便利な東京都内のゲストハウスに泊まっていると、当初の目的を見失なっているなーと思いました。
ーそのゲストハウスである必要性はあまりない
どのゲストハウスに訪れたとしても、私が求めている他のゲストやオーナーさんとの新しい出会いはあるし、決してつまらないわけではありません。
でも、このゲストハウスに泊まる目的、そのゲストハウスではなければいけない理由を考えるとやなかなか見当たらないんですよね。
不思議とまた来たいなと思わないようになりました。
どのゲストハウスにいっても同じ経験ができるし、どこのゲストハウスでも同じだと思ってしまっているような気がしました。
ー代替性の高さは目的を希薄にする
私も同様に目的を失ってきているというのをなんだ強く感じました。
代替性の高いものの中でたまたま集まっただけの空間であると、ゲストやオーナーでさえも無意識に割り切ってしまっているんだと思います。
私が目を輝かせながら(本当にワクワクしてたんです)ゲストハウスに求めていた、新しい出会いとか別れとか、共有空間で語り合う時間すら代替性の高いものになってしまっている気がしてしまいました。
たしか、当初求めていたゲストハウスっていうのは、代替性とかそういうのではなく、そこでしか味わえない個性があってそこでしか、その瞬間しか味わえないようなステキな場所でした。
だんだん、ゲストハウスを巡る目的を見失ってるなーと、大都会東京のとあるゲストハウスのドミトリーから考えながら、、、おやすみなさい。
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